ゴシゴシ洗いは抜け毛が増える?髪様シャンプーの正しいやり方完全ガイド

「毎日しっかりシャンプーしているのに、抜け毛が減らない…」そんな悩みを抱えていませんか?実は、ゴシゴシ洗いが抜け毛を増やす原因になっているかもしれません。

今回は、かつてテレビで大きな話題となり、当店の人気メニュー「もみシャン」の基礎となっている「髪様シャンプー」について、プロの視点から分かりやすく解説します。

正しい洗い方を知ることで、頭皮環境は大きく変わります。40年間、数千人の頭皮を見てきた経験から、本当に効果的な方法をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

髪様シャンプーとは?

髪様シャンプーは、「神様」ではなく「髪様」。ダウンタウンの「100秒アカデミー」やナインティナインの番組、「健康カプセル!ゲンキの時間」などで、育毛博士として知られる板羽忠徳さんが提唱した洗髪方法です。

特徴は、頭皮をゴシゴシ擦るのではなく、指の腹で頭皮だけを動かして洗うこと。この方法が薄毛対策に効果的だと注目されました。

ネット上には様々な情報がありますが、髪の専門家ではない方の記事も多く、間違った解釈や分かりにくい説明も見受けられます。そこで、プロの理容師として正確で実践的な方法をお伝えします。

なぜ髪様シャンプーが薄毛に効くのか?

弱った髪を守るため

髪様シャンプーの目的は2つあります。

1. 細く弱った新生毛を守る
成長期が短くなった細い毛を引っ張ったり、負担をかけないようにする

2. 頭皮環境を改善する*
頭皮を優しく動かすことで硬化を防ぎ、血流をアップさせる

ヘアサイクルの仕組み

健康な髪は次のようなサイクルを繰り返しています。
・成長期:2~6年(男性は短め、女性は長めで7年程度の方も)
・退行期:2週間
・休止期:3~4ヶ月

平均すると4~5年のサイクルです。毎日髪が抜けても、同時に新しい髪が生えてくるのはこのためです。

薄毛が進行するとどうなる?

男性型脱毛症(AGA)などで薄毛が進行すると、成長期が数ヶ月~1年と極端に短くなります。生え際のM字部分や頭頂部では、毛根の位置が浅いまま髪が抜けてしまうのです。

このような部分を強く擦って洗うと、まだ寿命のある細い毛まで引き抜いてしまいます。

健康な髪と細い髪の違い

よくある誤解があります。「新生毛(生えたばかりの髪)は頭皮を擦ると抜ける」という説明です。

実は、健康な新生毛は簡単には抜けません。**毎日ゴシゴシ洗っている方が多いのに、みんなハゲないのがその証拠です。側頭部や後頭部は、薄毛が進行しても髪が残りますよね。

違いはこうです。

・健康な髪の新生毛:毛根からしっかり太く、頭皮を擦った程度では抜けない
・弱った髪の新生毛:毛根も細く弱っているため、擦ったり引っ張ると抜けやすい

つまり、薄毛が気になる方こそ、優しく洗う髪様シャンプーが必要なのです。

髪様シャンプーの正しい手順

準備:予洗いが重要

1. ブラッシング(女性の場合)で汚れを浮かせる
2. お湯だけで1~2分しっかり洗う**
単に濡らすのではなく、お湯だけで十分に汚れを落とすつもりですすぎましょう

二度洗いが基本

1度目:軽く洗って汚れを浮かす
・手のひらでシャンプーを泡立てる
・髪全体になじませる
・1~2分揉み洗いして流す

2度目:髪様シャンプーでマッサージ**
・泡立った状態で、これから説明する組み手でマッサージ

なぜ二度洗い?
一度洗いだと泡立ちが悪く、汚れが残ったまま頭皮をマッサージすることになります。二度洗いで清潔な状態を保ちながら、しっかりマッサージできるのです。

指の正しい使い方

「指の腹で洗う」とよく言われますが、具体的にはどこでしょうか?

答え:パソコンのキーボードを打つ部分

指先や爪に近い部分だと頭皮が掴みにくく、髪を擦ってしまいます。キーボードを打つ位置こそが、髪様シャンプーに最適な場所です。

ポイント
・指の位置は固定する
・指を滑らせない
・頭皮そのものを動かす
・腕全体を使って回転させると失敗しにくい

髪様シャンプー6つの基本の型

テレビでは一部しか紹介されていませんが、正式には6種類の組み手があります。

基本の順番

心臓から遠い下から上へ洗うと、血液循環が良くなります。

1. 後ろの生え際
2. 耳の後ろ・生え際
3. 耳の上・側頭部
4. 頭頂部
5. 前頭部
6. 額の生え際

ただし、頭皮の硬さは人それぞれ。この順番に縛られる必要はありません。生え際やM字部分など回転しにくい場所は、上下左右に動かしてもOKです。

1. ヒトデの組み手【最も基本】

使い方
・5本指を立てて、五角形の形にする
・指先を結ぶとヒトデのような星形になる
・耳上部・側頭部からトップへ向かって使用

最も使用頻度が高い基本の型です。他の組み手は薄毛のタイプや部位によってポイント的に使います。

2. イカの組み手【M字薄毛に効果的】

使い方
・人差し指、中指、薬指の3本(または小指を加えた4本)で頭皮を動かす
・M字部分や生え際周辺で使用
・上下左右、外回り・内回りで回転
・内外回りを各5回ずつ×4セット

前髪の生え際は特に髪が細いので、決して指を滑らせず、頭皮だけを動かすように意識してください。

プロのアドバイス
3本指より4本指の方が密着度が上がり動かしやすいので、ぜひ試してみてください。

3. カニの組み手【額から頭頂部へ】

使い方
・手のひらの上にもう一方の手の甲を乗せる
・両手の人差し指と親指を使う
・額の生え際から頭頂部に向かって頭皮を動かす

上下に動かしてもいいですが、回転させながらマッサージする方が効果的です。

応用
後頭部下のツボ(天柱・風池)から後頭部上部、つむじ部分まで使えます。

4. イソギンチャクの組み手【頭皮を掴みやすい】

使い方
・指と指を絡ませて頭皮を掴んで揉む
・十指全てで均等な力で揉み込める

テレビでは紹介されていませんでしたが、実は最も頭皮を掴みやすい方法です。耳の上や後頭部下は少しやりにくいですが、ぜひ試してください。

5. エイの組み手【首から頭頂部へ】

使い方
・指を交互に絡め、親指を上げてエイのような形を作る
・2本の親指で首筋(うなじ)から頭頂部へマッサージ

首筋の天柱・風池というツボは、肩こりや頭皮の血行促進に効果があります。

O型・複合型の方へ
手のひらや指全体で頭頂部を包み込み、手のひらの土手部分で上に持ち上げるように動かします(20回程度)。前頭部でも下から上へ、外回し・内回しで大きく動かすとM字に効果的です。

6. サザエの組み手【注意が必要】

使い方
・握り拳を作り、親指は外に出す
・親指の第一関節で円を描くようにマッサージ
・生え際、M字部分に使用

注意
刺激がきつくなりがちで頭皮に負担をかける可能性があります。ピンポイントでしか使えず時間効率も悪いため、あまりおすすめしません。

すすぎは念入りに

どんなに優しいシャンプーでも洗浄成分が入っています。

すすぎのポイント
・自分が思う以上にしっかりすすぐ
・頭皮や髪の根元に洗い残しがないように
・シャワーで流す時は指で優しく

すすぎ不足はフケ・かゆみの原因になります。せっかく髪様シャンプーで良いケアをしても台無しです。

育毛剤を使う方へ

髪様シャンプー後、育毛剤を使う方も多いでしょう。その際も生え際を中心に、髪様シャンプーのマッサージ法を取り入れましょう。

頭皮が柔らかくなり血行が良くなれば、育毛剤の効果も高まることが期待できます。

適したシャンプーの選び方

テレビではマッサージ方法だけで、シャンプー選びには触れられていません。しかし、これも非常に重要です。

避けるべきシャンプー

・洗浄力が強すぎるもの(トニックシャンプーなど)
・スースーするタイプ
・シリコン入りシャンプー
・リンスインシャンプー

髪様シャンプーは通常より時間をかける方法なので、洗浄力が強すぎると頭皮に負担がかかります。頭皮環境を優先したスカルプシャンプーを選びましょう。

タオルドライも優しく

シャンプー後のタオルドライも重要です。

正しいタオルドライ
・タオルを頭にかぶせて包む
・頭皮と髪を揉み込むように水分を吸収
・指でポンポンと軽く叩くように乾かす
・ゴシゴシ擦るのは絶対NG

最後はドライヤーで
濡れたまま放置すると頭皮が蒸れて良くありません。必ずドライヤーで乾かしましょう。

まとめ

髪様シャンプーは、じっくり実践すると確かに頭皮が柔らかくなります。

ポイントの復習
1. 予洗いをしっかり
2. 二度洗いが基本
3. 指の位置はキーボードを打つ部分
4. 指を滑らせず頭皮を動かす
5. 下から上へが基本
6. すすぎは念入りに
7. タオルドライも優しく

当店の「もみシャン」は、この髪様シャンプーをベースにアレンジしたものです。長年の経験から言えることは、頭皮ケアに近道はないということ。でも、正しい方法で毎日コツコツ続けることで、頭皮環境の改善が期待できます。

薄毛対策は継続が大切。ぜひ今日から実践してみてください。

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